はじめに

生活習慣病の一つと言われている糖尿病。

特に、日本人は糖尿病になりやすい遺伝子素因を有しています。

あなたは糖尿病になりやすい環境素因を有していませんか?

今回は「糖尿病になりやすい年代」を詳しく解説していきます。

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 糖尿病になりやすい年代

糖尿病は遺伝的素因に生活習慣などの環境因子が加わって発病してしまいます。

日本人は比較的大多数の人が糖尿病になりやすいと言われていますが、中でも、注意しなければならない糖尿病になりやすい年代があります。

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まず、日本の糖尿病患者の3%ほどの割合である1型糖尿病において。

膵臓のβ細胞が破壊されてしまい、インスリンの分泌が低下あるいは全く機能しなくなり、糖尿病になってしまうこのタイプは、小児や若い年代に多く、突然発症してしまうことも特徴の一つです。

ポイント

  • 多くが子供の時期に発症するので、かつては若年性糖尿病または小児糖尿病と呼ばれていたほどです。

そして、糖尿病患者の9割強を占める2型糖尿病は、高齢者の発症ケースが高くなっています。

患者の割合は40代後半から急増し、発症のピークは60代に集中します。


注意

  • もちろん、糖尿病になっている人や糖尿病になりやすい生活環境から、20代や30代であっても糖尿病予備軍になっている人も増えているのは現実です。

特に、高齢者には発病しやすい要因が多いので気をつけなければなりません。

加齢によってインスリン作用が低下し、血糖値を高めてしまいやすかったり、動脈硬化になりやすかったりする体内環境は、糖尿病だけでなく、合併症を招きかねないのです。

加齢で腎臓機能は低下しがちになり、糖尿病の三大合併症の一つである糖尿病性腎症を誘発してしまう可能性も低くはないでしょう。

また、自覚症状が出たとしても、加齢によるものだと判断してしまいがちで、糖尿病であることさえ気付かずに、深刻な事態に陥ってしまうことも大変問題視されています。

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1型は若年に、2型は高齢者に発症しやすいと述べましたが、最近では、1型においても20代から30代の発症率が高くなっているだけでなく、高齢者の発症も増えています。

2型の糖尿病患者も高齢者が多く存在することに変わりはありませんが、小児や若い世代の発症率も増えてきているのです。

なりやすい年代の人は生活習慣にさらに注意を払い、日頃から自己管理に努め、該当しない年代の人も健康的な生活習慣を送るようにし、糖尿病になりにくい体作りが何よりも大切です。