はじめに
生活習慣病の一つと言われている糖尿病。
特に、日本人は糖尿病になりやすい遺伝子素因を有しています。
あなたは糖尿病になりやすい環境素因を有していませんか?
今回は「糖尿病の治療方法」を詳しく解説していきます。
糖尿病の治療方法
糖尿病になってしまったら、自身に合った適切な治療をしなければなりません。
ポイント
- 糖尿病治療には、食事療法と運動療法の生活の改善が基本となりますが、それらの方法では血糖値に改善が見られない場合や、血糖値が異常に高く早急に下げる必要性が伴う場合は、薬物療法を併用します。
まず、食事療法は糖尿病治療に欠かせません。
一日の摂取量を制限し、摂取量内において必要とされる栄養素を過不足なく摂るすることが大切です。
次に、運動療法は細胞のインスリン感受性が高くなる効果があり、余分なエネルギーを消費することで体重を減らし、血糖値の低下にも働きかけます。
適度な運動は、
- 心臓や肺の機能を強化
- 血圧の低下
- 血行の促進
- ストレスの緩和
- 皮下脂肪の減少
- 動脈硬化の予防
- 老化防止
これらの様々な効果が期待でき、血管合併症などの予防や改善にも働きかけます。
ポイント
- ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動が効果的であり、エネルギー消費の比率が血糖中心から脂肪中心へと移行する運動開始後15分よりも長く続けることが大事です。
理想的な運動は、一日に15分から1時間程度を食後1時間後から2時間以内に行う習慣です。
これを週に3回から5回ほど続ければ、運動療法の効果が現れやすいでしょう。しかし、1型糖尿病の人、糖尿病以外の合併症を患っている人など、運動をすることで病状が悪化する可能性がある場合がありますので、医師と相談した上で、自身に合った療法を行うことが何よりも大切です。
そして、薬物療法には経口血糖降下剤を使用する方法とインスリンを使用する方法があります。
経口血糖降下剤には、
- α-グルコシダーゼ阻害薬:糖質の分解吸収を抑制する
- スルホニル尿素薬:β細胞に働きかけ、インスリン分泌を促す
- 速効性インスリン分泌促進薬:スルホニル尿素薬よりも速やかにインスリン分泌を刺激する
- ビグアナイド薬:肝臓からのブドウ糖放出を抑制する
- インスリン抵抗改善薬:インスリンの感受性を改善する
上記の選択肢があります。
また、インスリンを注射して補給し、血糖値をコントロールするインスリン療法は、1型糖尿病患者には必要不可欠であり、その他の療法で改善が見られない場合に効果的です。腸速効型・速効型・中間型・持続型の4種を自身の糖尿病に合わせ、投与していく治療法なのです。
コメント