はじめに

シワ対策の化粧品成分として有名なレチノール。

その正体が身近なビタミンAであること、あなたは知っていますか?

知っておけば身になる化粧品成分をお届けします。

 万能化粧品成分レチノールについて

レチノールとは、ビタミンAのことであり、脂溶性ビタミンに分類されています。

人の血液中のビタミンAはほとんどがレチノールで出来ていて、元々体内に多く存在するビタミンです。


ポイント

  • 細胞分化、免疫系の機能保持、皮膚と粘膜の維持、視力の維持、鉄代謝等正常に身体が機能するように活用される大切なビタミンなのです。

ヒント

  • 病院などで使われているトレチノインはビタミンAの誘導体のことで、レチノールの50から100倍の効果があると言われていますが、化粧品成分としては認められていないので化粧品にはレチノールが配合されています。

 レチノールの皮膚に対する作用


  • 角質をはがす
  • 表皮の細胞をどんどん分裂・増殖させ皮膚の再生を促す
  • 皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌を抑える
  • 真皮でのコラーゲンの分泌を高め、長期的には皮膚の張り、小じわの改善をもたらす
  • 表皮内でのヒアルロン酸などの粘液性物質の分泌を高め皮膚をみずみずしくする

 皮膚のターンオーバー正常化を促す


肌は通常28日で新しい肌へと生まれ変わりますが、年齢や紫外線など様々な要因で正常に働かなくなります。

これがしみ・しわ・くすみなどの原因になります。

レチノールにはこのターンオーバーを正常化する働きがあります。

肌が正常に働くことで、しみの原因となるメラニン色素の沈着を防いだり、角質が留まるのを防いだりと肌の代謝を促進します。

子供にしみがないのは、きちんと28日周期で新しい肌へと生まれ変わっているからです。

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 皮脂の分泌抑制


皮脂の異常分泌がニキビや毛穴の黒ずみの原因にもなります。

レチノールは皮脂の分泌を抑制する作用を持っているので、ニキビができるのを予防したり、皮脂の異常分泌による毛穴のつまりを予防する働きがあります。

 皮内のコラーゲン生成を促進


年齢を重ねるごとに、年齢とは反対に量が減っていくのがコラーゲン。

コラーゲンは肌の弾力や潤いをキープするのに大切な成分です。

レチノールは肌のハリに重要な役割をもつコラーゲン生成を促進する働きがあります。

 角化細胞の増殖促進


角化細胞は皮膚の表皮の大部分を構成する細胞で表皮基底層で常に増殖し角層へと分化していきます。

この働きが弱まってしまうと、乾燥肌になる原因の一つといわれています。

乾燥肌はしわの原因にもなります。


ポイント

  • レチノールはこの角化細胞(ケラチノサイト)の増殖を促す効果があり、表皮角層の保湿やバリア機能の正常化により表皮角層の若返りの効果が期待されています。

 レチノールまとめ

レチノールにはいい点もあれば、使いにくい点もあります。

レチノールは酸素や光によって壊れやすく、純粋な状態で安定的に化粧品などに配合することが難しいといわれています。

またレチノールの肌反応として、レチノールを使い始めにヒリヒリ感を感じたり、レチノールを塗ったところとその周囲の肌に赤みがでたりする場合があります。

その他、レチノールを使っている最中は特に紫外線から肌を守ってあげることが大切になってきます。 
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